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女性の天敵、浮腫みを撃退しよう

2022.08.26

夕方になると足がだるくなったり、お酒を飲んだ次の日は顔がむくんだりしませんか?なんとなく水分と関係しているのは知っているけど、原因や改善方法は意外と知らない人が多くみられます。

今回は、その浮腫について原因と改善方法をご紹介します。

◆そもそも浮腫みとは?

人の体は、約60%が水分でできています。その体内の水分の3分の2は、「細胞内液」という細胞の中に含まれる水分で、残りは「細胞外液」といい、血液に含まれる水分や、細胞と細胞の間を満たしている水分です。

これらの水分は、細胞に栄養を送ったり、老廃物を除去する役割を担っています。また、細胞や血管の中を行き来して体内の水分のバランスを保っています

でも、このバランスが崩れて、細胞と細胞の間に水がたまり、異常に増加したのが「むくみ」です。ちなみにむくみとは、いわゆる俗称で、医学用語ではこれを「浮腫(ふしゅ)」といいます。

なので病気に思われがちですが、あくまでも体の生理現象になります。

◆浮腫みはなぜできるの?

浮腫み」は血流の低下によって引き起こされます。私たちの体に必要な酸素や栄養は、血液によって体の隅々にまで届けられます。そして届け終わった後は、細胞から作られた二酸化炭素や老廃物を受け取って、心臓に戻ってきます。

この時、筋肉が動くことで血流を促し心臓に血液が戻されますが、動かないと血流が悪くなってむくみになります。

デスクワークの多い人が、夕方になると脚がパンパンになるのは、下肢の筋肉を動かさなかったために、足の血流が低下してしまうからです。

足は心臓からもっとも遠くにあるため、ふくらはぎの筋肉がポンプの役割を果たして、血液とともに水分を心臓に送ったり、全身に巡らせています。ふくらはぎの筋肉を使わずに『ずっと動かずにいる』と、重力の影響で水分が下半身にたまってしまい、足がむくむのです。

◆浮腫みを解消する方法

むくみを軽減する4つの方法について解説していきます。むくみを軽減するための大きな2つのポイントとして、不要な水分を排出することと、血流量をあげて冷えを緩和することがあります。

〇軽い運動を行う

軽い運動はむくみを軽減するための手段の一つとしてとても有効です。
特にウォーキングがおすすめです。ふくらはぎには、下半身まで巡った血液を全身に循環させる機能があります。

歩いてふくらはぎを動かすことで、身体の水分や老廃物が血液と一緒に循環するようになります。年齢を重ねると筋肉が衰えていくため、毎日動かすように心がけましょう。

また、血液の循環が良くなるため、股関節周りと膝の裏を伸ばすストレッチをするのもおすすめです。

〇食事を改善する

食生活を見直すことはむくみ改善のための第一歩です。塩辛いものや脂っこいものの食べ過ぎには気をつけましょう。
特にビタミン、ミネラル(カリウム、カルシウム、マグネシウム)は体の調子を整えてくれるため、多く摂るように心がけましょう。

特にカリウムは塩分(ナトリウム)を排泄する効果があるため、むくみ軽減をサポートしてくれます

〇入浴を心掛ける

しっかりと湯船に浸かり温まることで、血液の流れが改善されていきます。入浴時に足のマッサージをすることもむくみ改善には有効です。足の裏をもみほぐし、足首をよく回し、ふくらはぎを刺激しましょう。下から上にマッサージしていくのがおすすめです。

〇身体を温める成分を摂る

身体を温める食材として、ショウガや唐辛子が有名です。特に、加熱したショウガに含まれるショウガオールは身体を温めるのに効果的です。

ただ、このショウガオールは生姜を加熱したときに増える成分であるため通常の方法では摂取しづらく、身体を温めるには1回で10gも摂取する必要があるという研究結果もあります。

◆まとめ

浮腫みとは日々のケアがとても重要になってきます。身体つくりと同様でケアを怠れば改善も難しくなってきます。

少しずつ改善していくように頑張っていきましょう。